【植樹祭概要】
- 行事名:阪南市いのちを守る植樹祭
- 開催地:大阪府阪南市「森のあるこども園飛鳥ゆめ学舎」
- 開催日:2022年10月29日(土)
- 植樹本数:3000本、28種類(この地域に自生する在来種、スダジイ・タブノキ・ヒメユズリハ・モチノキ・クロガネモチ・ホルトノキ・シラカシ・ウラジロガシ・アラカシ・ヤマモモ・イヌマキ・エノキ・ヤブツバキ・ヤブニッケイ・シロダモ・カクレミノ・モッコク・サカキ・サンゴジュ・ウバメガシ・ネズミモチ・ヒサカキ・アオキ・クチナシ・トベラ・ヤツデ・マサキ・シャリンバイ)
- 参加者:330名(園児、地元消防団、大阪府庁、阪南市役所、納税協会、AIGなど)
- 主催:鎮守の森のプロジェクト/共催:AIG損害保険株式会社/後援:大阪府、阪南市
- この森は南海トラフ地震などで発生する大津波のエネルギーを減殺し、市民のいのちや暮らしを守る役割を担います。この植樹祭は、大阪府と当財団を支援するAIG損保との連携協定に基づき実現しました。
「いろんなひとをつなみからまもりたい」園児の願いが込められた木札
開催地となった「森のあるこども園飛鳥ゆめ学舎」の園児たちは、園庭の築山や土管トンネルで、毎日元気に跳ね回って遊んでいます。園庭には遊具が一切ありません。緑豊かな園庭づくりを目指しており、小鳥飛び交う夢を語れる場所づくりが園名の由来だそうです。園の方は「横には川が流れています。氾濫した時に身を守るということで自然の緑の堤防ができる事に感謝いたします。」と話されました。
植樹祭では、植樹に先立ち体育館で開会式が行われました。
式典には、大阪副知事をはじめ、阪南市長やAIG損保 ナッシュ代表取締役、当財団 細川護熙理事長などが出席し、感謝状の授受や苗木の贈呈などが行われました。
阪南市長は「いつ来るかわからない、でも必ず来る、南海トラフ大地震の津波から子どもたちや市民の財産を守るための森づくりをたくさんの方に関わってもらい植樹できることを嬉しく思います。」と、挨拶されました。
子ども達を喜ばせるために来てくれたキャラクター達! 左から、大阪万博のミャクミャク、大阪府広報担当副知事のもずやん、阪南市のはなてぃ。
開会式の後はさっそく植樹です。外は秋晴れ。爽快な青空の下、清々しい汗をかきながら作業を進めました。この地域の主木はスダジイというカシの木です。スダジイのどんぐりは比較的アクが弱く、炒って食べることができます。この日植えた樹種は28種。成長すると高木・亜高木・低木と森が3層構造になります。地上スレスレから葉っぱの緑の壁ができ、密集する葉としなやかな幹で津波のエネルギーを和らげます。また、地中深く入り込んだ木の根は近隣同士で絡まり合い、大津波の勢いにも木々は倒れることがないのです。
苗木と子どもたちは、ほぼ同い年。
当財団理事長の細川護熙(元首相)は、子ども達と木を植えるのが大好きです。
3年後には、苗木の背丈が子どもたちを追い越します。
苗木にとって最後の吸水。この後の水やりはお天気にお任せして、人の手は不要です。
写真の奥に見えるのが、こども園の園舎と園庭です。遊具はありません。
地元消防団の皆さんも来てくれました。消防車での登場がカッコよかった〜!
木を植えた後は稲わら敷き。連携が大切な鍵となる作業です。わらを敷くことで、保水、防草、土壌流出を防ぎ、朽ちれば肥料にもなります。
稲わらをわら縄で留めて作業完了。
「こどもやせんせいをまもりたい」園児より。
子どもたちは、植える木に願いを書いてきてくれました。習いたてのひらがなで、しっかりと自分の気持ちを表してくれました。地震がきたら津波もくるかもしれないということや、この木が自分達を守ってくれることを知ってくれたようでした。丁寧に指導してくださった園の先生方にも感謝です。
「じしんとつなみがおきないように」園児より
「おうちをまもってください」園児より
「おおきくなって、ひとをたすける」園児より
今日参加してくれたボランティアの皆さまです。地元消防団、阪南市役所、大阪府庁、納税協会、AIG損保などなどの方々でした!お疲れ様でした!
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