【植樹祭概要】
- 開催地:宮城県岩沼市藤曽根公園5号丘北側(岩沼市下野郷浜)
- 緯度経度:38°06’50.4″N 140°55’56.3″E
- 開催日:2022年5月21日(土)
- 植樹本数:10,000本、21種類(この地域に自生する在来種/タブノキ・シラカシ・アカガシ・ウラジロガシ・スダジイ・アラカシ・ヤマザクラ・コナラ・エノキ・ヤブツバキ・シロダモ・モチノキ・ヤブニッケイ・ムラサキシキブ・マサキ・トベラ・ヒサカキ・ネズミモチ・ヤツデ・アオキ・オオバイボタ)
- 参加者:850名(沖縄、北海道、九州、関西、中部、関東からお越しいただきました)
- この「森の防潮堤」は大津波のエネルギーを和らげる役割を担います。
- 協賛:日本宝くじ協会
ついに、宮城県岩沼市の被災沿岸部に整備された防災公園「千年希望の丘」における植樹祭がファイナルの日を向かえました。コロナ禍により2020年、2021年と延期され、2022年が最終章の年となりました。
ここ「千年希望の丘」では、2013年から9年にわたり約337,000本の苗木を、のべ39,000名のボランティアの手で植えてきました。この日は、ファイナルだと知って、久しぶりに来てくれた方も多く見かけました。
開会式では、細川理事長から菊地市長へ「337,000本」と書かれた記念プレートを贈呈。苗木は1本植えるのにおよそ1,000円かかるので、3億円以上の事業となりました。事業費はすべて全国からのご寄付で賄っております。
菊地市長は「ここまで皆さまの力をお借りして、このように多くの木が植わりました。いざという時にこの「森の防潮堤」が守ってくれると思っております。皆さまに大変感謝しております。」と挨拶されました。
細川理事長は「コンクリート防潮堤と違う「森の防潮堤」は、世界にも類をみない後世に残る非常に大きな贈り物だと思います。私もそういう歴史的事業にみなさんと一緒に参画できて嬉しく思っております。」と挨拶されました。
昨年の7月にご逝去された「森の防潮堤」の提唱者である #宮脇昭 先生に、このファイナルを見せてあげたかったと残念に思う気持ちを参加者からも多く聞ききましたが、きっと先生はここに来ていらっしゃっいましたね?なんせ、晴れましたので!
そして植樹は熱い意気込みでスタートし、皆さん楽しく植えてくれました。
植樹の次は、苗木に稲わらのお布団を敷きます。わらを敷くだけで、土壌流出、雑草抑制、保湿保温など様々な効果があるのです。
敷いたワラは、ワラ縄で留めます。
2013年から9年間、大きな怪我も無く、笑顔で植樹祭を開催できたことに心より感謝申し上げます。「千年希望の丘」における植樹事業はこれにてひと段落いたしました。これからは、草抜きなどのメンテナンス事業を中心に進めて参りますので、引き続き、よろしくお願いいたします。