【植樹祭概要】
- 開催地:福島県南相馬市原町区金沢地内(海岸防災林)
- 開催日:2021年10月24日(日)
- 植樹本数:2500本、21種類(この地域に自生する在来種、常緑高木/タブノキ、アカガシ、ウラジロガシ、スダジイ、シラカシ、アラカシ 落葉高木/ヤマザクラ、コナラ、エノキ、常緑亜高木/ヤブツバキ、モチノキ 、シロダモ、ユズリハ、ヤブニッケイ、常緑低木/マサキ、ネズミモチ、ヒサカキ、トベラ、ヤツデ、アオキ 半常緑低木/オオバイボタ)
- 参加者:250人(南相馬市民やボランティアスタッフなど)
- この森は、20年ほどで大きな木々が生い茂る森へと生長し、大津波の再来時には津波エネルギーを和らげ、浸水域を減らし、避難時間を稼ぐなど命を守る防災林として役立ちます。
「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」は、東日本大震災で犠牲になられた方々への祈りから始まります。会場に設けられた献花台では参加者の様々な思いが捧げられました。そして秋晴れの下、開会式が始まります。この日は今年7月に亡くなられた宮脇昭先生への追悼の意も込められました。
開会式の後は早速植樹です。気温も高くボランティアは汗だくになりながら、2時間近い植樹活動をがんばりました。
木を植え終えたら、次は稲わらを敷いていきます。降雨後の蒸散を防ぎ土の湿度を保つ、雑草の種が入らない、微生物の発生を促進し土の栄養分が増えるなどさまざまな効果があります。
今年も昨年に引き続き、新型コロナ感染拡大防止のため植樹本数や植樹面積を例年の1/10程度に規模を縮小し、参加者を南相馬市民に限定して開催しました。この津波を緩衝するための「いのちを守る防災林」は、20年もすれば大きな木々が生い茂り、防潮堤としても一定の効果をあげることができます。この森が評価がされるのは100年後、いやもっと先のことかもしれません。しかし忘れられた頃にやって来る災害から、必ずや未来の人々、また大切な家屋などを守ることでしょう。