12月10日(日)に千葉県君津市でポット苗育苗講習会が行われました。東京湾の向こうの富士山がきれいに見える、「きみつのさんぽ道」という素敵なロケーションの中で行われ、34名の参加者が集まりました。
午前中は、鎮守の森のプロジェクト・技術部会長である鈴木伸一氏(東京農業大学短期大学部教授)による「潜在自然植生を用いた植栽と地域性種苗」という講義と、同じく技術部会員である西野浩行氏による「ポット苗の栽培方法と手順」の講義を受講しました。どちらの講義も、時間の長さを感じさせない魅力があり、参加者の皆さんは熱心にメモを取ったり、苗を観察したり、質問したりしていました。
午後は、育苗圃場での実技演習でした。4グループに分かれ、先月の拾ってきた青葉神社のどんぐり(アカガシ)をトレーに蒔きました。土の量とか並べ方など、専門家ならではのコツをたくさん教えて頂きました。次に、昨年拾った榴ヶ岡公園のシラカシの1年ものの苗を、ポットに植え替えする作業をしました。土の量や湿り具合や、根の扱い方、ポット苗の置く場所、水の掛け方など、細心の注意を払って苗が育てられていることを知り、参加者の皆さんの苗に対する想いも理解も一層強くなった様子でした。どんぐり拾いからポット苗講習会、そして植樹と草抜きまですべて参加された方は、「通しで参加するとまたこの苗がどうなるか、次を見に来たくなりますね」と仰っていました。
ポット苗育苗講習会をすることで、苗に対する理解や想いが深まる様子をみると、今後もこの活動を続けていく必要性を強く感じております。
引き続き当財団へのご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
☆ポット苗育苗講習会(西野浩行氏)動画はこちらからご覧になれます。