鎮守の森のプロジェクトが協力し、防潮堤の陸側に試験植樹も実施。
津波の災害時、死者数を半減させる効果をもたらすという「森の防潮堤(新型防潮堤)」。避難時間を稼ぎ、浸水区域面積は2割近く、全壊家屋数は6〜7割も減少すると試算されました。
2013年、2015年宮城県岩沼市において、国交省が主体、鎮守の森のプロジェクトが協力し、防潮堤の陸側に試験植樹も実施しています。(ページ末に写真あり)
(以下、記事*の要約です。)
迫り来る南海トラフ地震津波に備える画期的な「新型防潮堤」の整備が始まろうとしています。東日本大震災で従来の堤防が簡単に壊れたことから考案されました。既設堤防を補強し、陸側に樹木を植えることで、粘り強く、堤防全壊の危険性が低下するというものです。
また、最大の効果は避難時間を稼げること。死者数はゼロであることが理想的ですが、少なくとも半減でき、実験によると(国土技術政策総合研究所実施)新型堤防が巨大津波に持ちこたえる時間は、従来の堤防より「2分」長い約「3分」。この「2分」が持つ意味は小さくなく、3.11の生存者と犠牲者の境目は、避難を始めたわずか2分の差が、生と死を分けたという調査結果があるのです。
また、浸水の軽減も期待出来き、浸水区域面積は2割近く、全壊家屋数は6〜7割も減少すると国交省により試算されました。
「新型防潮堤」着工場所は静岡県駿河海岸で、南海トラフ巨大地震で10m超級の津波の襲来が予想される焼津市から牧之原市までの総延長12キロ。
牧之原市は、鎮守の森のプロジェクトが防災の森をつくっている南相馬市と「災害時における相互援助協定」を締結しており、職員を毎年度派遣する交流をしています。
●2013年、2015年には宮城県岩沼市において、国交省が主体、鎮守の森のプロジェクトが協力し、防潮堤の陸側に試験植樹を実施しています。(写真)
●南相馬市植樹祭の様子↓
https://morinoproject.com/activities#sec03
*公明新聞「新型防潮堤」記事はPDFでもご覧いただけます。↓(赤い枠内は鎮守の森のプロジェクト記事です。)
20170111_公明新聞_新型防潮堤